立命館大学 理工学部 電気電子工学科

   システム制御工学研究室 (鷹羽研)

研究室配属を検討中の学部生の皆さんへ

【システム制御工学とは?】
  • 「制御」のメカニズムは,あらゆるシステムの中に組み込まれており, システムを目的通りに動作させるために必要不可欠なしくみです. ゆえに,「制御」の理論は理工学における基本原理であると言えます. システム制御工学は, 種々のシステムにおける「制御」(特に,フィードバック制御)のしくみを数理的に明らかにし,それを工学的に応用する研究領域です.
  • システム制御工学は,分野横断的研究領域です.つまり,システム制御工学が提供する問題解決手法は,電気電子工学のみならず,機械工学,航空宇宙工学,情報通信,プロセス工学など様々な分野の問題に適用できるのです.
                     
  • 当研究室では,学部の授業(「制御工学」,「電子制御」など)で学んだことを基礎にして,様々なシステムの制御に関する研究教育を行っています.

【どんな研究をするのか?】

【どんなことを習得できるか?】
  • 当研究室では,システム制御工学における教育・研究を通じて,幅広い視野を持ち,体系的な問題解決能力のある人材の育成を目指しています.
  • システム制御工学に関する内容はもちろんですが,それらの基礎となる数学,物理学,計算機科学についても必要に応じて習得します.
  • 数値計算およびシミュレーションでは,多くの分野で著名な数値計算ソフトウェアMATLAB/Simulink を主に利用し,プログラミングおよび各種の数値計算アリゴリズムを習得します.
  • 理論の検証および応用研究として,小型車両ロボット,4ロータドローン,リチウムイオン蓄電池の制御実験などを行なっています.
    ※ 当研究室の実験設備はこちらをクリック!

【ゼミ・研究会について】
  • 全体ゼミ(研究報告及び論文紹介)を週一回行っています(他研究室と合同).
  • 制御理論,基礎数学に関するゼミをそれぞれ週一回行っています.
  • 研究内容のグループごとに研究打合せミーティングを随時実施しています.
    • 電力エネルギー管理システム(EMS)グループ
      制御工学の観点から,再エネ大量導入を想定した電力系統の最適な運用・管理に関する研究
    • バッテリ管理システム(BMS)グループ
      カルマンフィルタやシステム同定手法などを援用したリチウムイオン電池の充放電管理・劣化診断に関する研究
    • 移動体制御(VC)グループ
      車両型移動ロボットの分散協調制御及び自己位置・環境計測,クァッドロータ型ドローンの自動飛行制御の方法論に関する研究
    • 数値解析(NA)グループ
      制御系の解析・設計に現れる各種数値計算の省メモリ化,高速化,高精度化に関する研究
 ゼミではこんな本を輪読しています
 制御ゼミ
  • 延山,瀬部:システム制御のための最適化理論,コロナ社,2015. (2017, 2018年度)
  • 萩原:ディジタル制御入門,コロナ社, 1999.  (2016年度)
  • 矢部:工学基礎 最適化とその応用,数理工学社, 2006. (2015年度)
  • 藤崎,浅井:状態空間表現に基づく制御,ISCIEマルチメディアライブラリ(DVD), 2005. (2015年度)
  • 片山徹:線形システムの最適制御−デスクリプタシステム入門―,近代科学社,1999.(2013, 2014年度)
 数学ゼミ
  • 谷野:システム線形代数ー工学系への応用,朝倉書店,2013. (2018年度)
  • 太田:システム制御のための数学〈1〉線形代数編,コロナ社,2000. (2017年度)
  • 木村英紀:線形代数ー数理科学の基礎,東京大学出版,2003. (2014〜2016年度)
  • G. Strang: Linear Algebra and its Applications, 4th edition, Brooks/Cole, 2004. (2013年度)

【研究指導方針】

当研究室では,システム制御工学における教育・研究を通じて,幅広い視野を持ち,体系的な問題解決能力のある人材の育成を目指しています.

  • 基礎学力の涵養を重視します.
    授業で学んできた内容を身につけておくことは勿論ですが,研究室では,特に,数学の基礎学力,科学技術文献の読解力,テクニカルライティング能力(英語力も含む)の涵養を重視します.
  • 自学自習(自主性と論理的思考)を重視します.
    研究は,講義や学生実験のように与えらえた問題や課題を解くことではありません.自分自身が問題を設定し,独力で解決し,そして自分なりの結論を導くことが要求されます. 卒業研究や修論研究をやるためには,自分で問題意識を持って,自主的かつ論理的に考えることが肝要です.
  • 学会への参加・成果発表を奨励します.
    修士課程の大学院生には,在学中に少なくとも1回は学会で研究発表すること(できれば論文投稿も。。。)を奨励します.
    当研究室の学生による学会発表・論文発表の実績はこちら!
     2018年度在学生:国際学会5件  その他3件 (2018年9月現在)
     2017年度在学生:国内学会4件  国際学会4件  論文掲載2件 その他3件
     2016年度在学生:国内学会5件  国際学会1件  その他3件
     2015年度在学生:国内学会3件  国際学会1件  論文掲載1件  その他2件
     2014年度在学生:国内学会3件  国際学会1件  論文掲載1件  その他2件